2019年4月16日(火)
今日は少々暑すぎるくらい、日差しの強い日でした。
ただ、風が穏やかに優しく吹いてくれ、気持ちの良い一日になりました。
畑への有機物施用として、堆肥がよく推奨されていますが、
私たちの畑では現在、堆肥を使用していません。
堆肥として完熟していない(発酵しきっていない)未熟堆肥も多く出回っていますし、
発酵の過程で何か、発酵促進剤や消臭剤のような化学合成物質が使われていないとも限りません。
未熟堆肥は畑に投入してから発酵の反応が進みますが、
特に酸素が少ない地下で嫌気性発酵となった場合、
発生する物質が野菜の根にダメージを与えてしまうそうです。
また、化学合成物質は有機JAS的にOUTな資材です。
そういった意味で、お客様に安心して手に取っていただけるよう、
有機JASを取得できるようなレベルの品質管理を目指している、
私たち、信州ありさんファームとしては、なかなか導入に踏み切れない資材なのです。
もちろん、発酵促進剤や消臭剤が使用されていない、
完熟した堆肥を確保できれば何も問題ありません。
ただ、入手が容易で信頼のおける完熟堆肥には滅多に出会えません。
では、私たちは代わりに何を使用しているかというと、
お米を玄米にする際に必ず出る”モミガラ”を使用しています。
モミガラでしたら、完熟、未熟の問題もないですし、
街にあるコイン精米機を見ればわかるよう、機械的にモミをするだけなので、
不要な薬剤使用の可能性がない資材なのです。
また、比較的入手が容易であることも魅力の一つ。
モミガラ袋・トナとともに
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現在のモミガラ入手先は、地元のJA様からご紹介いただいた農家様。
秋のように、お米の収穫をガンガン行い、
ガンガン籾摺り《もみすり》をする時期とは違い、
春というこのような時期に相談させていただいたにも関わらず、
快くモミガラを使わせていただけることになりました。
ところで、私たちは軽トラを所有しておらず、
郵〇局様や佐〇急便様が使っているような、軽バンで仕事を行っています。
そのため、モミガラは袋に詰め、
軽バンのトランクに入れられるようにして運びました。
このとき、せっかく袋に詰めますので、一定の重量で袋をつくり、
畑に撒く際に散布量が分かるようにしてあります。
これが地味に大変。
モミガラを袋詰めする際にはかなりの埃がまうので、
喉を守るためにマスクを着用しています。
これに加え、先頭に書いた通り、今日は非常に暑い日だったため、
息苦しい中での作業となりました。
軽バンの最大積載量は350kg。
この重量をオーバーしないようにしつつ、
今日は2往復させていただきました。
多くの方々にご支援いただきながら、私たちの農業は営まれています。
本当にありがとうございます。
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